PORTFOLIO 2027

石塚 一樹

Kazuki Ishizuka

現場に入り 何をすべきかを見極め
必要な手段を選んで実現する

中央大学 理工学部 ビジネスデータサイエンス学科 / AIスタートアップ QuackShift で実務 / 2027年卒
12
横断分析した展示会
8
自作したMCPサーバー
12
内製した業務コマンド
3,900
実装した行数
01 — ABOUT

私について

学科では 統計学・機械学習・プログラミングを ビジネスの課題やデータに結びつけて扱うことを学んだ。データを集めて分析するところで終わらせず 意思決定に使える形にするまでを一続きで訓練する学科である。

大学の卒業時期を延ばし その期間を使って AIスタートアップ QuackShift(東京大学松尾研発 / 物流・SCM・製造業に特化したオーダーメイドAI開発)のインサイドセールスチームで実務に従事している。担当は展示会である。出展の準備から当日の運営 / 獲得したリードの追客 / CRMの管理までを一貫して持ち 週次の展示会定例ではオーナーを務めている。

私はエンジニアではない / ビジネス側の人間である。ただし業務に必要な道具が無いときは自分で書く。AIエージェントに業務を任せるためのサーバーを8本内製し 日々の仕事はその上で回っている。

学業中央大学 理工学部 ビジネスデータサイエンス学科 — 統計学・機械学習・データ分析
実務QuackShift インサイドセールス — 展示会の運営・追客・CRM管理
卒業研究2026年1月 提出 — プレミアリーグの負傷要因分析
卒業見込2027年3月
02 — APPROACH

私の型

私は特定の分野や道具の専門家ではない。
現場に入り 何をすべきか(課題と方策)を見極め / それに必要な手段を選び / 実現まで届かせる。この「見極めて動かす」判断そのものを専門にしている。

手段は毎回変わった。営業フローの設計 / データ分析 / 自分でコードを書くこと。
以降の3つのケースと卒業研究は 全部この同じ型の実物である。

課題を見極める 方策を立てる 手段を見極める 実現する 判断が先 道具は後
判断が先にあり 道具はその後に選ばれる
 何をしたか
CASE 01
営業フロー設計
担当者の感覚で決まっていた追客の優先順位を 誰が付けても同じ結果になる基準に置き換えた
CASE 02
データ分析
その回の反省で終わっていた振り返りを 12本を同じ物差しで並べた基準値に変えた
CASE 03
業務自動化
「エンジニアに頼むか諦めるか」の二択だった作業を 自分で書いて日次で回る状態にした
卒業研究
統計解析
負傷を3つの側面に分けて解析し 予測できる場所とできない場所を切り分けた

※ 各ケースの実績数値は所属先の営業データにあたるため 本書では概要に留めている

03 — CASE 01

追う相手を選ぶ基準をつくった

営業フロー設計 / 展示会リードの追客

担当者の感覚で決まっていた追客の優先順位を 誰が付けても同じ結果になる基準に置き換えた

何がそうなっていたか

展示会1本で獲得するリードは数百件 / 対して追客に使える工数は数人分しかない。それにもかかわらず 誰を優先して追うかは担当者の感覚に委ねられていた。担当が変われば優先順位も変わり / 施策が効いたのかどうかも検証できない状態だった。

やったこと

INPUT リードの温度感 BANT で判定 企業規模 売上高 RANK 2軸のマトリクス SAB CD 誰が付けても同じ結果 ACTION S商談へ直行 A架電フル B架電 + メール Cメール中心 D御礼のみ(追わない)
2つの入力から機械的にランクが決まり ランクが手段を決める

変わったこと

設計の主要部は「何をやるか」ではなく「何をやらないかを決めること」にあった。
04 — CASE 02

何を改善しないかを決められる状態をつくった

データ分析 / 複数ソースの突合

その回の反省で終わっていた振り返りを 12本を同じ物差しで並べた基準値に変えた

何がそうなっていたか

展示会ごとの結果は毎回振り返っていたが 話は単発の回の良し悪しに終始していた。どのレートが構造的に効いていて / どこが毎回詰まるのかを誰も持っておらず 改善案は思いつきの順に並んでいた。

やったこと

営業CRM 商談以降の全記録 展示会CRM × 12 世代ごとに列名が違う 世代差を吸収する 読み取り手順 12本を同じ物差しで並べた1枚の表 リード → 商談化 → 着座 → 2回目 → 受注 改善しなくていい場所 安定して効いている段 毎回詰まる場所 工数を寄せる先
単発の反省ではなく 12本を並べて初めて「動かない段」と「毎回詰まる段」が分かれる

変わったこと

分析の成果は 改善すべき場所を見つけることと同じだけ / 改善しなくていい場所を確定させることにある。
05 — CASE 03

手作業だった工程を自分で道具にした

業務自動化 / MCPサーバー内製

「エンジニアに頼むか諦めるか」の二択だった作業を 自分で書いて日次で回る状態にした

何がそうなっていたか

私はエンジニアではない / 営業として現場にいる。業務をAIエージェント(Claude Code)に任せる中で 既製のコネクタでは届かない不便が次々に出た。用途別の共有メールボックスを複数扱えない / 数百件のメモを意味で検索できない / スプレッドシートのCRMを安全に書き換えられない。どれも 頼める相手を待つか 手作業を続けるかの二択になっていた。

やったこと

MCP(AIエージェントに外部のツールやデータを安全につなぐプロトコル)のサーバーを自分で実装した。現在8本 / うち7本を日次で運用している。あわせて 展示会準備・追客・集計といった業務の型を12本のコマンドに落とし込み エージェントから直接呼べるようにした。

AIエージェント + 業務コマンド 12本 qs-rag qs-gmail qs-crm-gas qs-forms qs-slides qs-docs qs-drive qs-firm 知識ベース・メール・CRM 資料生成・ファイル・企業情報 自作サーバー 8本 / 実装 約3,900行 / 外部DB依存なし
既製のコネクタで届かなかった経路を 自作サーバーで埋めた
サーバー役割状態
qs-ragローカル知識ベースの意味検索(grepの代替)日次運用
qs-gmail複数のGmailアカウントを識別子で一元操作日次運用
qs-slidesブランド適用済みのスライドを自動生成日次運用
qs-docsドキュメント本文の読み書き日次運用
qs-driveファイルの操作・整理日次運用
qs-crm-gasスプレッドシートCRMの安全な読み書き日次運用
qs-formsフォーム回答の読み取り運用中
qs-firm会社名 → 売上 → 企業ランクの自動判定実装完了

設計の軸

変わったこと

道具を作ること自体が目的ではない。目的は現場が回ることで 内製はそのとき最も速い手段だった。

8本それぞれの課題・設計判断・公開ツールは別冊『MCP Portfolio』にまとめている — kazuki-ishizuka.pages.dev/mcp

06 — RESEARCH

卒業研究

イングランド・プレミアリーグ 2024-25シーズンにおける負傷要因の分析 / 2026年1月提出

サッカー選手の負傷を 「発生」「重症化」「負傷の種別」の3つに分けて 解析した。先行研究の多くは「負傷したか否か」という単一の指標に集約していて 現場の負荷管理に使える示唆が出にくいと考えたためである。

リーグ全体の選手を対象に 一般化線形混合モデルでチーム間の差を調整しながら要因を推定し あわせてチームの選手構成によるクラスター分析も行った。

結果として 年齢や体格 直近の出場時間から負傷の発生を予測することはできなかった一方で 直近に出場を継続している選手ほど 負傷しても長期離脱に至りにくいことが示された。発生そのものを当てにいくより 長期離脱の回避に絞ったほうが実務的である というのが結論になる。

効く場所と同じだけ「効かない場所」を確定させた点で この研究は CASE 02 と同じ骨格を持つ。
07 — OTHER

その他の担当・経験

08 — SKILLS

スキル

領域内容
分析・統計一般化線形混合モデル・クラスター分析・仮説検証・データ前処理・可視化
プログラミングPython(Pandas / NumPy / scikit-learn)/ SQL / JavaScript(Node.js)
業務自動化GAS / Claude Code・MCPサーバー内製 / Google Workspace API
業務設計営業フロー設計・CRM設計・リード管理・優先度設計
09 — NEXT

これから

石塚 一樹 — Kazuki Ishizuka
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別冊『MCP Portfolio』— 自作MCPサーバー8本の設計と実装の記録 kazuki-ishizuka.pages.dev/mcp